最近、北海道でも熊のニュースが多いせいか、
ふと「苫前町の三毛別羆事件」を思い出した。 ネットで読むだけでは分からない“現場の空気”を感じたくて、 思い切って足を運んでみることにした。
到着したのは夕方。
観光客の姿はなく、周囲は森に囲まれた静かな空間。 あんない図の散策路を前にして、正直ちょっとビビる。 事件のことを知っているだけに、 この静けさが逆に怖さを増幅させる。
まずは慰霊碑に手を合わせ、 その後、事件現場を再現した民家を覗く。 薄暗い室内には当時の生活道具が並び、 まるで時間が止まったような空気が漂っていた。
その時── 奥の林から「バキッ」と枝を踏む音が聞こえた。 心臓が一瞬止まる。 鹿でありますように…と祈りながら、 小走りで車へ戻る自分がいた。
そして、再現された羆の模型。 あれがまた、とんでもなくデカい。 あのサイズが本当に村を襲ったのかと思うと、 「これ銃で倒せるのか…?」と 思わず独り言が漏れるほどの迫力だった。
歴史として知っていたつもりでも、 現場に立つと感じるものは全く違う。 静かな森の中で、 当時の恐怖と緊張感の“ほんの欠片”だけでも味わえた気がした。




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